03. 銘柄調査メモ

医療分野DX企業として、EWeLLとくすりの窓口について調べました。両銘柄ともに安値で放置されているような状態ですが、グロース市場の銘柄で外国人の目に留まりにくいことをご留意ください。

投資は自己責任でお願いいたします。


【2026年最新】eWeLL(5038)銘柄分析:訪問看護DXの「デファクトスタンダード」が描く、純利益15億円への成長シナリオ

2026年4月7日現在、超高齢社会の進展とともに「在宅医療」の重要性が一段と高まっています。その中核を担う訪問看護ステーションの業務効率化を支援するSaaS「iBow(アイボウ)」を展開するeWeLLは、高収益・高成長を両立する「医療DXの本命」として投資家の注目を集めています。


1. 企業概要:訪問看護専用SaaS「iBow」で圧倒的シェアを誇る

eWeLLは、訪問看護ステーション向けの業務管理システム「iBow」を主軸に展開するバーティカルSaaS企業です。

  • 「iBow」の優位性: 訪問看護特有の複雑なレセプト(診療報酬明細書)作成や、看護記録のデジタル化をタブレット一つで完結。全国のステーション導入シェアでトップクラスを走り、業界の標準インフラとなりつつあります。
  • 高収益なストック型モデル: 売上の大半が月額利用料による継続収入であり、営業利益率は40%を超える極めて高い収益性を誇ります。
  • 「iBow」を起点としたプラットフォーム戦略: 蓄積された在宅医療データを活用したBPOサービスや、製薬会社向けのマーケティング支援など、SaaSの枠を超えた新規事業の拡大も進めています。

2. 純利益の実績と予想の推移:増益トレンドの「加速」

ご提示いただいたデータは、同社が「高成長フェーズ」を維持しながら、利益の絶対額を確実に積み上げていることを示しています。

業績推移データ(連結・単体混合)

決算期純利益(百万円)1株当たり利益(EPS)判定
21.1234027.0円実績
22.1244933.6円実績
23.1261243.1円実績
24.1280853.8円実績
25.121,08871.8円大台突破
26.12予1,30085.2円会社予想ベース
27.12予1,550101.6円成長継続見込

最新進捗(2026年4月時点): 2026年12月期の会社予想EPSは85.2円前後。高齢化に伴うステーション数の増加と、1施設あたりの利用単価(ARPU)の上昇により、2027年にはEPS 100円の大台到達が射程圏内に入っています。


3. 競合比較:医療DXセクターにおけるポジション

訪問看護・在宅医療DXという領域で、主要なプレイヤーと比較します。

銘柄名(コード)強み・特徴収益性(営業利益率)投資家からの視点
eWeLL (5038)訪問看護SaaS「iBow」専業約45%極めて高い利益率とシェア
メドレー (4480)オンライン診療・人材約15%医療DX全般の総合力
くすりの窓口 (5592)薬局予約・お薬手帳約20%患者接点の多さと変化率

分析のポイント:
メドレーなどが医療全般のプラットフォームを目指すのに対し、eWeLLは「訪問看護」という特定の深い課題に特化しています。この「特化型の強み」が、高い参入障壁と驚異的な利益率を生み出しており、投資家からは「質の高い成長株」として評価されています。


4. 妥当株価の試算:2026年4月現在の評価

2026年4月7日現在の最新データに基づき、株価の妥当性を検証します。

足元の市場データ(2026年4月7日時点)

  • 現在株価: 2,031円
  • 最新予想EPS(26.12予): 85.2円
  • 現在PER: 約23.8倍

成長性とセクター平均に基づく妥当株価シミュレーション

SaaS企業の成長指標(40%ルールなど)や、過去のPER推移(20倍〜40倍)を参考に試算します。

シナリオ適用PER妥当株価(26.12予ベース)妥当株価(27.12予ベース)
保守的20倍1,704円2,032円
標準的28倍2,385円2,844円
強気(DX再評価)35倍2,982円3,556円

投資判断:現在は「成長に対して割安」な仕込み時

現在の株価 2,031円 は、今期予想利益に対してPER 23倍台。過去のPERレンジ(21倍〜43倍)の下限に近い水準にあります。2027年のEPS 101.6円を前提にすれば、標準的な評価(PER 28倍)でも 2,800円台 が妥当なターゲットとなります。現在の2,000円前後は、中長期的な値上がり益を狙う上で、非常に投資妙味の大きいエントリーポイントと言えるでしょう。


5. まとめ:ブログ記事の結論

eWeLLは、2026年後半から2027年にかけて、株価の大きなリレーティング(再評価)が期待できる銘柄です。

  • 訪問看護ステーションのデジタル化は「もはや不可避」な国策テーマ。
  • 利益率40%超、EPS成長率20%超という極めて健全な財務内容。
  • 株価は現在、利益成長に対してPER面で出遅れが鮮明。

値上がり益を主眼に置く投資家にとって、この「iBow」が描く在宅医療の未来に投資することは、2026年における最も賢明な選択の一つとなるかもしれません。



【2026年最新】くすりの窓口(5592)銘柄分析:処方箋予約の覇者が挑む「医療DX」の第2ステージ

2026年4月現在、深刻な人手不足に悩む調剤薬局業界において、業務効率化の「切り札」として圧倒的な存在感を放っているのがくすりの窓口です。2025年3月期に純利益20億円を突破し、利益水準が一段上のステージへ駆け上がった同社の、驚異的な成長性と投資価値を解剖します。


1. 企業概要:薬局と患者を「デジタル」でつなぐプラットフォーマー

くすりの窓口は、処方箋のネット予約や電子お薬手帳など、薬局向けのDX支援サービスを総合的に展開する企業です。

  • 「処方箋予約」のデファクトスタンダード: 患者がスマホで処方箋を撮影して送信する予約サービスを全国の薬局へ展開。薬局にとっては「待ち時間の解消」と「調剤業務の平準化」という、喉から手が出るほど欲しいソリューションを提供しています。
  • 圧倒的なネットワーク: 大手チェーンから個人薬局まで幅広い顧客基盤を持ち、電子お薬手帳アプリ「EPARKくすりの窓口」の利用者数も拡大中。一度導入されると解約されにくい「ストック型」の収益構造を構築しています。
  • 周辺領域への拡大: 薬局の在庫管理システムや決済サービスなど、バックヤード業務全般をデジタル化するサービスを次々と投入し、1店舗あたりの収益(ARPU)を向上させています。

2. 純利益の実績と予想の推移:3年で利益が約6倍に膨らむ急成長

ご提示いただいたデータは、同社が「導入期」から「収益刈り取り期」へと完全に移行したことを示しています。

業績推移データ(連結)

決算期純利益(百万円)1株当たり利益(EPS)判定
23.339142.6円実績
24.387086.5円好調
25.32,034184.9円利益倍増(急成長)
26.3予2,690236.8円過去最高益更新見込
27.3予2,500220.1円高水準維持(再投資期)

分析のポイント

2025年3月期(連25.3)の利益が前年比で2倍以上に跳ね上がっている点は特筆に値します。これは、先行投資が一段落し、導入済みの薬局からの継続手数料(月額課金)が純利益に直結し始めたためです。2027年予想で微減となっているのは、次世代システムへの投資や市場シェアを盤石にするための先行投資を含んだ「攻めの姿勢」の表れと言えます。


3. 競合比較:医療DXセクターにおけるポジション

「薬局向けIT支援」という領域で、主要な競合他社と比較します。

銘柄名(コード)強み・特徴利益成長性投資家からの視点
くすりの窓口 (5592)処方箋予約・お薬手帳極めて高い圧倒的なシェアと変化率が魅力
メドレー (4480)オンライン診療・人材安定成長医療DX全般の大型株
エムティーアイ (9438)お薬手帳「CARADA」緩やか生活全般のDXサービスの一環

分析のポイント:
くすりの窓口の最大の強みは、「処方箋予約」という最もフロント(患者接点)に近い部分を抑えていることです。メドレーのようなオンライン診療との親和性も高いですが、リアルの薬局における「待ち時間解消」という切実なニーズにおいて、同社は独占的な地位を築きつつあります。


4. 妥当株価の試算:2026年4月現在の現在地

2026年4月現在の最新データに基づき、株価の妥当性を検証します。

足元の市場データ(2026年4月時点)

  • 現在株価: 1,850円
  • 最新予想EPS(26.3予): 236.8円
  • 現在PER: 約7.8倍(驚異的な低評価)

セクター平均PER(20倍〜30倍)への回帰シミュレーション

急成長を遂げる医療DXセクターの標準的な評価(PER 25倍前後)と比較すると、現在の評価は極端に低い状況です。

シナリオ適用PER妥当株価(26.3予ベース)妥当株価(27.3予ベース)
超保守的10倍2,368円2,201円
標準的(中小型グロース)15倍3,552円3,302円
強気(DXプレミアム)25倍5,920円5,503円

投資判断:なぜこれほど「割安」なのか?

現在の株価 1,850円 は、EPS 230円超という実力に対し、PER 8倍以下という異常な水準です。これは、新興市場全体の冷え込みや、親会社関連のイメージが先行し、真の収益力がまだ市場に正当に評価されていない「バリュエーションの歪み」が生じていると考えられます。


5. まとめ:ブログ記事の結論

くすりの窓口は、値上がり益(キャピタルゲイン)を狙う投資家にとって、2026年最大の「お宝銘柄」となる可能性を秘めています。

  • EPS 200円超の実力を持ちながら、PER 1桁台に放置されている。
  • 薬局DXという、高齢化社会において「不可避」な成長テーマを独占。
  • 市場がこの「歪み」に気づき、PER 15倍程度に是正されるだけで株価倍増のポテンシャル。

短期的な需給に左右されず、この「圧倒的な数字(利益)」に注目し、リレーティングが起こるのをじっくり待つ戦略は、極めて高い期待値を持ちます。


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